歯のホワイトニングの種類と効果を歯科医が解説!オフィス、ホーム、デュアル・ホワイトニングの違いって?

お肌のシワやたるみなど年齢と共に気になるポイントはさまざまありますが、意外と盲点なのが歯の黄ばみ。
ためしに、ご自身の写真を10年前のものと比べてみてください。
歯の色が違いませんか?

歯の黄ばみは、年齢を感じさせるひとつの要素になります。30歳を過ぎたら、ぜひ歯の黄ばみの予防対策をおすすめします。

そこで今回は、歯が黄ばむ原因や白くするホワイトニングについて、若林歯科医院院長の若林健史先生にお聞きしました。

表面はクリーニング、内側の汚れはホワイトニング治療!

●表面の着色はクリーニングで除去

歯の“表面”についている着色は、歯科医院のクリーニングで本来の白さまで落とすことができます。定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらうと良いでしょう。歯科医院に行く習慣のある方はなかなか多くないと思いますが、予防歯科にもつながるので、ぜひ一度足を運んでみてください。タバコのヤニや茶渋などであれば、除去できる可能性が高いと言えます。

●内側からの変色にはホワイトニング治療

一方、歯そのものが“内側”から変色している場合は、クリーニングで白さを取り戻すことはできません。そこで登場するのが、専門のホワイトニング施術。薬剤を使って、歯の中の着色物質を分解させて白くします。このほかにも、変色した歯を削ってセラミックやラミネートで覆い隠す方法もありますが、歯を削るリスクや費用が高額になるというデメリットも。

歯を削らずに簡単に白い歯を手に入れたいなら、ホワイトニングがおすすめです。
ただしホワイトニングをしても、白さは一生続くわけではありません。白さをキープしたい場合は、定期的に歯科医院でクリーニングをする必要があります。

歯科医院のホワイトニングの種類とメリット・デメリット

歯科医院のホワイトニングには、専門の薬剤や装置を使って歯科医院が施術する「オフィス・ホワイトニング」と、歯科医師の指導のもとに患者さんが自宅で行う「ホーム・ホワイトニング」、両方を組み合わせた「デュアル・ホワイトニング」があります。

① オフィス・ホワイトニング(歯科医院が施術)

専用のジェルを歯に塗り、特殊な光を照射して、薬剤を歯の内側にまで働きかけて白くする方法です。約15分間の照射を1~3回繰り返します。厚生省で認可された専用のジェルを使用し、資格を持った歯科衛生士が行います。なお、虫歯があると痛みが出ることもあるため、虫歯がある場合は治療してから行います。

  • 【メリット】
  • ・短時間で一気に白くすることができる。
  • ・歯の表面がなめらかでツルツルになる。
  • ・歯科医院で行うので、安心感がある。
  • 【デメリット】
  • ・人によってしみたり、痛みが出たり、知覚過敏になることがある。
  • ・色の戻りがある
  • ・施術後は数日間、色の濃い食事や飲み物を控える必要がある。

② ホーム・ホワイトニング(患者さんが自宅で行う)

まず、患者さんは歯科医院で歯型をとって専用のマウスピースを作ります。そのマウスピースに薬剤を塗って装着し、自宅でホワイトニングをします。毎日約2〜4時間装着すると、1カ月ほどで効果があらわれます。

  • 【メリット】
  • ・濃度が低く、刺激が少ないので歯にやさしい。
  • ・時間をかけてゆっくり白くするので、効果が長続きする。
  • ・自宅で自分の好きな時間にできる。
  • ・自分で白さを確認しながら進められる。
  • 【デメリット】
  • ・白くなるまで時間がかかる。
  • ・人によっては毎日行うことが面倒に感じる。

③ デュアル・ホワイトニング(①と②の併用)

2つを併用する「デュアル・ホワイトニング」という方法もあります。まず歯科医院でオフィス・ホワイトニングを行った上で、自宅でホーム・ホワイトニングを続けるというものです。両方のメリットが活かされて、より白くすることができ、効果も長続きします。

歯科医院ではない、ホワイトニングエステには気をつけて

最近は、歯のホワイトニングができるエステサロンが増えています。しかし法律上、口の中を触れることができるのは医師か歯科衛生士のみ。そのためこういったお店では、サロンスタッフの指導のもと自分自身でホワイトニングをすることになります。

ホワイトニング施術は、あらかじめ歯の表面の汚れをクリーニングできれいにしておく必要がありますが、こういったサロンはきちんとクリーニングしないままいきなりホワイトニングに入ってしまうことも。その結果、白さにムラが出たり、思うような白さにならなかったりする可能性もあります

安全性と確実性を考えるのであれば、ホワイトニング治療は歯科医院で受けることをおすすめします。

セルフケアで黄ばみを予防するには?

黄ばみを予防するためには、しっかり歯みがきをすることが大切です。歯に汚れが残っていると、そこに色素が沈着するため、黄ばみが起きやすくなります。ステインを除去するものやフッ素入りの歯磨き剤を使うのがおすすめです。特に、色の濃い飲みものや食べ物を口にした後は、できるだけすぐに歯みがきする習慣をつけましょう。

ホワイトニングで若見え効果アップ!気持ちもポジティブに!

健康的な白い歯は、見た目の印象を実年齢より5歳若くするとも言われます。日頃お肌のアンチエイジングに気を遣っている方は、ぜひ歯のホワイトニングにも注目してみてください。

また、歯に自信がつくと、精神面でも

  • ・気持ちが前向きになり、人に対して積極的になれる
  • ・笑顔に自信が持てるようになり、自然とよく笑うようになる

というような良い影響があります。

まとめ

歯のホワイトニングで、顔の印象はグッと若々しく・明るくなります。また、「歯を大切にしよう」という意識が高くなるので、30代から特に注意が必要な歯周病の予防にもつながるはず。
気になる方はぜひ一度、歯科医院で相談してみてください。

監修
若林 健史 先生

若林歯科医院院長。日本大学客員教授、日本歯周病学会認定医・指導医、日本歯周病学会専門医・指導医、日本抗加齢医学会会員、日本アンチエイジング歯科学会認定医。
日本大学松戸歯学部卒業後、1989年に開業。「患者の人生のクオリティをさらに高める歯科医療の提供」を目指して診療にあたっている。歯周病専門医・指導医として、歯科医師向けや一般市民向けの講演も多数行っている。