ナチュラル素材で除湿剤を手作りしよう♪エコで優しいカビ対策を!

高温多湿の日本。お風呂場やキッチン、クローゼットや靴箱などのカビに悩まされている人は多いのではないでしょうか。カビをそのままにしておくと、アレルギーの原因になることも!本格的な夏を迎える前に、しっかりカビ予防をしましょう。

そこで今回はナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえ先生に、カビを予防する手作り除湿剤の作り方や、体に優しいナチュラル素材を使ったお掃除方法などを教えてもらいました。シンプル&家にあるもので、簡単に予防・掃除ができる方法をご紹介します。

『重曹アロマポット』でカビ予防♪ルームフレグランスにもなって可愛い!

重曹は、カビ対策や除湿にはもってこいのアイテム。湿気を吸っても雑菌が繁殖せず、固まった後もお掃除に再利用できます

最初にご紹介するのは、そんな重曹で作ったアロマポット。
「あっという間に湿気が取れる!」ような劇的な効果は期待できないのですが、優しい効果でお部屋を湿気から守ってくれます。重曹にアロマオイルを垂らせば、ルームフレグランスとしても楽しめます

【材料】

  • ・空きビンやガラスのコップ
  • ・重曹
  • ・ふたをつける場合:お好みの端切れと麻紐など
  • ・ふたをつけない場合:飾り用の貝殻など
  • ・お好みのアロマオイル

【作り方】

  1. ①重曹を瓶や器に入れる。素焼きの入れ物などがあれば、素材自体が湿気を吸うので◎

  2. ②お好みのアロマオイルを数滴垂らして混ぜて、サラサラにする。

  3. ③貝殻などで飾って完成!

  4. ④こぼれるのが心配な場合はふたをつけても◎お好みの端切れを瓶にかぶせ、輪ゴムで固定してから麻紐で縛って完成。

すぐできる!? 新聞紙で靴箱の湿気・カビ予防!

次にご紹介するのは、新聞紙を除湿剤として利用する方法。汗や水分が染み込んだ靴を保管する靴箱は、湿気が溜まりやすくカビが繁殖しやすい場所です。靴箱の底に新聞紙を敷いて、湿気取り&カビ予防を。

【作り方】

  1. ①靴箱の幅に合わせて新聞紙を折る。

  2. ②靴箱に敷き詰めれば完成!

なお、湿った新聞紙はカビの原因になりやすいので、定期的に交換しましょう。英字新聞などにすれば見た目もオシャレかも!

『お手製アルコールスプレー』で持ち歩けるカビ除菌♪

既にあるカビの除菌をしたい方は、手作りアルコール水を作ってみませんか?

アルコール水は、薬局などで売られている消毒用エタノールで簡単に作れます。一度作ると3か月程度もつうえに揮発性が高いため、二度拭きなしで使えるのも魅力。気になる部分にサッと吹きかけて、除菌を習慣にしましょう!

本橋先生は、このアルコール水を香水用スプレーに入れて持ち歩いているのだそう。外出先での除菌にも、ティッシュに吹きかけてスマートフォンの液晶クリーナーとしても使えます。

【アルコールスプレーの作り方】

  • ・水110mlに消毒用エタノール90mlを入れて、合わせて200mlになるようにする。
    (※消毒用エタノールを先に入れると容器が傷むので、水を先に入れてから作る。)
  • ・混ぜたらスプレーボトルに入れる。
  • ・アルコールは油が良く溶けるので、水に混ぜる前に除菌効果のあるアロマ(ハッカやミント、ティーツリーなど)を垂らしておくと、爽やかな香りでお掃除におすすめ!

このアルコール水にはカビ予防効果もあるので、夏は履いた後のサンダルに吹きかけておくと、雑菌の繁殖が防げるのだそう。また、アルコール水は畳や押し入れの掃除にもおすすめ。畳や押し入れは水拭きをすると水が染み込んでしまい、カビの原因になってしまうのですが、揮発性の高いアルコール水なら安心。乾いた雑巾にアルコール水を吹きかけて使うと良いでしょう。お風呂掃除の仕上げや湿気やすいシャワーカーテンのカビ予防にもぴったりです。

ただしアルコールは油を溶かす力があるので、床のワックスや木製家具のツヤ加工がはがれてしまう恐れがあります。そのような場所の使用は避けてください。また、アルコールスプレーは、濃度が下がると除菌効果も落ちるため、濡れた状態ではなく、乾いてから使用しましょう。

カビにとって最高の環境?バスルームのピンクカビ対策は『重曹水』で!

家の中で最もカビが発生しやすいのはバスルームです。

というのもカビは……

  • ①20℃以上の温度
  • ②水
  • ③ エサとなる栄養源

この3つの条件がそろうと発生しやすくなるのですが、温度が高く・水があり・エサとなる栄養源もあるバスルームは、カビにとって絶好の生存環境といえるのです。

しかも、カビの栄養源のひとつに『すすぎ残した洗剤』があるのですが、泡立つ洗剤は油を原料としていることが多く、そのような洗剤でバスルームを洗っても、すすぎ残しがあるとカビのエサになってしまい、本末転倒な結果になってしまうことも……!

そこでお風呂のカビ対策に使いたいのが、ナチュラル素材の重曹水!重曹はすすぎ残してもカビの養分にならず、肌に触れても安心です。お子さまやペットのいるお宅でも使用しやすいのもメリットです。

【重曹水の作り方】

重曹は水に溶けにくいため、40℃のお湯を1カップ用意し、小さじ1/2の重曹を入れて溶かしましょう。濃度を濃くしても汚れ落ちに差はありません。逆に乾いたときに白い粉が出てしまうので、この濃度がベストです。作った分は1日で使い切りましょう。

しつこい浴槽の湯垢は重曹を粉のままスポンジ等に振りかけて、クレンザーのように使ってみてください。タイルのピンクカビも、重曹でこすれば簡単に落ちます。

この他、先ほどご紹介したアルコール水をバスルーム掃除の仕上げに使うのもおすすめです♪

バスルームだけじゃない!お部屋だってカビ対策が必要

カビが生えやすいのはバスルームだけではありません。最近の住宅は気密性が高く、湿度が逃げにくい造りであることが多いので、カビ被害にあいやすい傾向があります。

何も作らずにできるお部屋のカビ対策として、以下を習慣化してみてください。

  • ・一日一回、窓を開けて換気をする。
  • ・出かける際は、湿気の溜まりやすい押し入れやクローゼットを開けっ放しにして出かける
  • ・週に一度は押し入れ等を開けた状態で窓を開ける

また、家電をうまく利用するのも手です。例えば家庭用の除湿器は、空気中の水分を集めて効果的に除湿してくれます。ただし、溜まった水に塩素が含まれていないと、タンク内がヌルヌルして雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。そのため1日1回は必ずタンク中の水を捨て、乾かしてから利用しましょう。

さらに手軽なのは扇風機です。例えば洗濯物の部屋干しをする際に扇風機を回すと、空気の流れができて部屋に湿気がこもりにくくなります。最近は電源コードを使用しない携帯用の扇風機もあるので、これを押し入れなど換気のしづらい場所で使うと空気の循環が生まれておすすめです。

まとめ

ついたばかりのカビは軽く拭けば除去できます。しかし、一度繁殖したカビは菌糸を伸ばして深くまで根をはり、簡単には取れなくなります。そうなるとお掃除の手間がかかるだけでなく、人がカビ胞子を吸い込んでアレルギー症状を起こしてしまうことも。

このようなカビ被害を防ぐためには、家の除湿とこまめなお掃除が大事!今回ご紹介した方法を参考に、カビ対策を実践してみてくださいね。

監修
本橋ひろえ
ナチュラルクリーニング講師。

2006年より、東京を中心に各地でナチュラルクリーニング講座実施。
子どもの頃よりアトピーに悩んでいた経験や、社会人になって合成洗剤製造に携わっていた経歴から今に至る。著書に『ナチュラル洗剤 そうじ術』ディスカバー・トゥウェンティワン出版、『ナチュラル洗剤で安心・ラクチンおそうじ虎の巻』ディスカヴァー・トゥエンティワンなどがある。
ブログ https://ameblo.jp/naturalcleaning/