【前田有紀さん監修】部屋にいつも花を!たった3つの簡単・可愛い飾り方

春は花を贈ったりもらったり。
花に思いをこめたコミュニケーションが増える季節。
でもいただいたお花をどうやって飾ればいいか、戸惑ったことはありませんか?

そこで今回はフラワーアーティストの前田有紀さんに、いただいたお花を簡単に可愛く飾る方法をご紹介していただきました。

(以下は前田さんのご執筆内容です)

送別会や歓迎会など何かとお花を手にすることが多い、この季節。
チューリップ・ラナンキュラス・スイートピーなどなど。
春のお花は、1年の中でも特別に可憐で素敵なものが豊富です。

でも、お客様とお話をしていると

「お花の飾り方の正解がわからない」
「処理方法がわからず、すぐに枯らしてしまう。」

という声をよく耳にします。
そこで今回はそんな方々に向けて、簡単に楽しめるお花の飾り方をご紹介致します。

花を飾る前に。切り花の処理の基本

まず包みを広げたら、お花を束ねている輪ゴム(もしくは麻ひも)を外しましょう。
保水用のゼリーがついている場合はそのゼリーも洗い流して、茎を2・3cmほど斜めにカット。
水の吸い上げをよくすることができます。

写真のような切り花専用のハサミがあると安心ですが、なければ調理用ハサミでも代用することができます。
ただし茎の固い枝物は、やはり専用のハサミがオススメ。

また、茎の下のまで葉がついているものは、手で葉っぱを落としてあげましょう。
水に浸かる部分に葉があるとバクテリアが発生しやすく、お水が濁ったり花が腐ったりしやすくなってしまいます。

おしゃれに飾る3つのポイント

ここからは気軽に楽しめる、お花の飾り方のアイデアをご紹介します。
「素敵な花瓶がない!」という方でも大丈夫。
ジャムの器やちょっとした空き瓶でも、工夫一つで十分素敵に飾ることができますよ。

私はプリンの瓶や調味料の瓶など使い切ったものを花瓶にできるように、
シールを剥がして綺麗に洗って保管するようにしています。

お家で飾るお花を楽しむために私が気をつけていることは以下の3つです。

①同じ種類の花は長さを変える
買ったりいただいたりする切り花は、長さが揃えられていることがほとんど。
それを段違いになるように長さを整えてあげるだけで、こんな風にぐっとナチュラルな雰囲気を出すことができます。

②花を少し傾ける
お花を少し斜めに傾けて生けると、色々な表情を楽しむことができます。
たとえば花瓶のふちにもたれかけるように、角度をつけてあげましょう。
正面から見るのも良いけれど、お花の横顔も眺めていると時間を忘れてしまうほど可愛いですよ!

③一輪ずつを、たくさん生ける
「たくさんの本数があるけどまとまらない!正解がわからない!」
という方には、一輪ずつ生けて、それらをたくさん並べるのをお勧めします。

なんてことない瓶が集まっても、一輪ずつそれぞれに個性が出てリズミカルに。
賑やかに空間を彩ることができます。

楽しみ方をつかんできたら、お気に入りの花器を少しずつ揃えていけたらいいですね。
こちらは、こだわりのカラフルなガラスを集めた例です。

飾った花のお手入れ方法

お花を生けたら、基本的には毎日水を変えてあげましょう。
以前バラの生産者さんに教えてもらった、言葉があります。

「お花も人が飲めるくらいきれいなお水が好き」

私は今でも、この言葉を大切にしています。

お花にもよりますが、暑い夏場は朝晩の二回変えてあげても良いかと思います。
花瓶の水際についたヌメリをしっかり落としてあげることも重要です。
その際にしおれてきた葉を取り除き、茎も少し切り戻し(※茎を1-2cmカットして切口を新しくしてあげる)てあげると、より長く新鮮に保つことができます。

また置き場所は、涼しい場所がベスト。
直射日光や強い西陽の当たる窓際や、エアコンの風が直接当たらないところにそっと飾ってあげましょう。我が家では息子の手が届かない棚の上、カウンターの上をお花のスペースと決めて飾っています。

自分が可愛いと思ったら、それで100点!

今回、さまざまなお花の飾り方のポイントをお伝えしました。
でも一番大切なのは「自分が楽しんで飾ること」だと思います。

ルールにしばられて、窮屈な思いで飾ったお花はどこかぎこちなくなります。
飾り方や長さや位置には正解はないので、自分が可愛いと思えばそれが100点満点です。
お花たちが伸び伸びと自由にいられるように、ワクワクしながら飾れたらいいですね。

またお花が枯れてしまうのは必然です。
ネガティブにとらえずに、枯れていく様に焦点を当ててください。
散っていく花びらや、少しずつ花びらが薄くなっていく様子には、生きているものにしかない美しさがあります。
それが楽しめるようになったら、また一段とお花との距離が縮まるはず。

お祝いや送別などが続く季節。
いただいたお花を、気軽に暮らしに取り入れてみてくださいね。

監修

前田有紀
フラワーアーティスト

10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げる。

Webサイト:「gui ~flower and life~|「花とあなたが出会う場所」移動花屋