ハーブ図鑑

古代から世界各地で、人は植物を食用や薬用、香料として、広く生活の中に役立ててきました。とりわけ薬効のあるものは重宝され、いまに伝承。近年、様々な研究により、現代医療でも利用されるようになっています。健康生活にハーブを積極的にとり入れ、やさしい自然の力を活用する。そのための手引きとなるよう、ハーブについて、その由来や注目の成分をご紹介します。

アガリクス

免疫細胞に関わるキノコ

アガリクスのイメージ

原産地であるブラジルのピエダーテ山脈地方は世界有数の長寿地帯で、生活習慣病の発生率が低いといわれています。日本に持ち込まれたのは1965年のこと。
免疫賦活作用のメカニズムはまだ不明な点が多いですが、免疫機能を活発にすることで外敵を排除すると考えられています。現在までにT細胞、NK細胞など免疫細胞の活性化が報告。β-グルカンなどのキノコ多糖類が、主に有効成分とされています。

  • 原産地/ブラジルと北米の草原地帯

  • 使用部位/子実体

  • 特長成分/β-グルカン・α-グルカン・ペプチドグルカン

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アロエ

古代より重宝される葉

アロエのイメージ

約4,000年前の医学・薬学の古文書に、すでに苦味健胃薬として用いられたと記されるほど歴史のあるハーブ。日本では江戸時代には漢方薬として用いられたそう。
苦味成分アロインは、大腸内の水分含量を増加させ、蠕動(せんどう)運動を起こして便秘の改善に役立つといわれ、慢性便秘患者を対象とした試験では、排便回数が増加し、便が軟らかくなり、下剤使用回数の減少が見られました。また、消化液ペプシンの分泌を抑え、胃を保護する働きもあります。

  • 原産地/アフリカ

  • 使用部位/葉、葉の液汁

  • 特長成分/アロイン(バルバロイン)

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いちょう葉

体の血流をサポート

いちょう葉のイメージ

漢方薬として、中国では5,000年前から気管支炎の治療薬として用いられてきたほか、日本でも解毒、抗炎症、長寿などの生薬として利用されていたハーブ。
血管拡張作用、血小板凝集抑制作用、抗酸化作用の3つの作用の相乗効果により血流を改善。これにより、脳内に血液を多く供給することができ、脳神経細胞の働きを活発にしたり、脳梗塞の予防が期待されています。また、フラボノイドの抗酸化作用は活性酸素による赤血球や神経細胞などの傷害を防ぐと考えられています。

  • 原産地/中国

  • 使用部位/葉

  • 特長成分/フラボノイド・テルペンラクトン

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ウコン

肝機能をサポート

ウコンのイメージ

古くからアジア料理の代表的な香辛料、着色料として用いられるハーブ。インドの伝統的医療法アーユルヴェーダで使用されるほか、漢方では利胆、健胃、利尿、止血、通経薬として応用されています。クルクミンやセスキテルペン類の肝保護作用のほか、抗酸化作用、抗炎症作用および胆汁分泌促進作用により肝機能を改善すると考えられています。また、健胃作用および胃液分泌促進作用があるといわれ、アジア諸国では芳香健胃薬としても活用。健康な男性を対象とした試験では、アルコール摂取後の血中アルコール濃度が、ウコンの摂取により低値を示す傾向が見られました。

  • 原産地/インド、中国

  • 使用部位/根茎

  • 特長成分/クルクミン・セスキテルペン類

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エキナセア

体本来の機能をサポート

エキナセアのイメージ

400年もの間、アメリカ先住民に万能薬として、特に歯痛、喉の痛み、風邪、伝染病などの治療に利用されてきたハーブ。19世紀末にドイツを中心に研究が進められ、免疫機能を刺激して感染症の治療に有効であることが確認されました。
プルプレア種のエキナセアから精製した多糖類はマクロファージを強く活性化。活性化されたマクロファージからはインターロイキンなどの免疫物質が放出され、ウィルス感染などの異物を認識して攻撃するシステムを強化してくれます。風邪患者を対象とした複数の試験を解析した結果、エキナセア摂取群の風邪発症のリスクは58%低く、風邪の持続期間も1.4日短縮した報告があります。

  • 原産地/北米

  • 使用部位/開花時の地上部・根

  • 特長成分/フラボノイド・カフェ酸誘導体

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