ハーブ図鑑

古代から世界各地で、人は植物を食用や薬用、香料として、広く生活の中に役立ててきました。とりわけ薬効のあるものは重宝され、いまに伝承。近年、様々な研究により、現代医療でも利用されるようになっています。健康生活にハーブを積極的にとり入れ、やさしい自然の力を活用する。そのための手引きとなるよう、ハーブについて、その由来や注目の成分をご紹介します。

ニンニク

疲れに素早い効果を発揮

ニンニクのイメージ

古来より食用だけではなく、皮膚疾患、消化不良、食欲不振、リウマチの治療薬として使用され、紀元前4,500年のエジプトでは、労働者の疲労回復に使用されたハーブ。日本では「古事記」や「源氏物語」にも登場し、強壮剤として用いられました。
臭いのもとアリシンは、ビタミンB1と結合してアリチアミンとなり、ビタミンB1の吸収を促進して、疲労回復に素早い効果を発揮。また、アリシンと結合したビタミンB1は体内に貯蔵されるため、その効果が持続します。血小板凝集抑制作用もあり、ヨーロッパの医療現場で抗血栓や抗動脈硬化の医薬品として用いられています。

  • 原産地/中央アジア

  • 使用部位/鱗茎(りんけい)

  • 特長成分/アリシン・アホエン・硫化アリル

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ブルーベリー(ビルベリー)

色素成分が疲れ目を予防

ブルーベリーのイメージ

第二次世界大戦中、ブルーベリージャムをよく食べていた英国空軍のパイロットが、薄明かりの中でもものがはっきり見えたと証言したのをきっかけに、視力の改善効果の研究が盛んになったハーブ。色素成分であるアントシアニンは、網膜にある視物質(ロドプシン)の再合成を活性化させて、疲れ目を予防・改善。また、強力な抗酸化作用により目の毛細血管を保護し、血行を改善すると考えられます。ブルーベリーの中でもアントシアニンの含有量が特に多いのがビルベリー。特に強い抗酸化作用を持つデルフィニジン系やシアニジン系のアントシアニンを豊富に含んでいます。

  • 原産地/スウェーデン、フィンランド、その他

  • 使用部位/果実

  • 特長成分/アントシアニン

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マカ

活力を生む生命力の強い植物

マカのイメージ

高度3,500〜4,500mのアンデス高地。他の作物を栽培できないような痩せた土地で、日中は強烈な紫外線、夜は氷点下の気温といった厳しい自然環境の中でも繁殖することができる生命力の強さから、2,000年前のプレインカ時代より、アンデスのインディオに民間薬として用いられてきました。
グルコシノレート類のひとつであるベンジルグルコシノレートは、不妊、男性の性機能、月経サイクル、更年期等に役立つと考えられています。また、成長ホルモン分泌促進による老化防止の研究もされています。

  • 原産地/ペルー

  • 使用部位/根、地下茎

  • 特長成分/グルコシノレート類

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緑茶

カテキン&テアニンで抗サビ&リラックス

緑茶のイメージ

平安時代の末、宋から帰国した栄西により伝播。緑茶の産地静岡県では胃がんの発症率が日本全国平均より低いという疫学調査から、茶の機能性の研究が本格的に始まりました。カテキンは植物ポリフェノールの一種。抗酸化力があり、生体内に過剰に発生した活性酸素を除去することにより疾病の予防効果が考えられます。また、テアニンは血液脳関門を通過して脳内へ取り込まれる数少ない成分のひとつ。副交感神経の活性が高まることでリラックス作用をもたらすと考えられています。

  • 原産地/中国西南部〜インド

  • 使用部位/葉

  • 特長成分/エピガロカテキンガレート、L-テアニン

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