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男女のホルモンに働く「マカ」

標高3,500〜4,500mという南米アンデス高地の過酷な自然環境で育ち古くから滋養強壮、不妊治療などの効能が知られる「マカ」。男性ホルモン・女性ホルモンそれぞれに働きかけ、バランスを整えることで、様々な作用を発揮するとして期待されています。今回は強い生命力がもたらす「マカ」の働きをご紹介します。

古くから重宝されてきたアンデス地方原産のハーブ

マカは、南米ペルー・アンデス高地原産のカブによく似た形のアブラナ科の植物。約2000年前のプレインカ時代から栽培され、アンデス地方では滋養強壮のほか、不妊や月経不順、精力減退に有効な民間伝承薬として利用されてきました。一般的に酸素の薄い高地では性欲が減退し、出産率が減少する傾向にあるといわれる中、この地域がインカ帝国として繁栄したのは、マカが有効に働いたというのも理由のひとつ。そのため、日常生活に欠かせない植物として古くから重宝されてきただけでなく、現在でもハーブとして、また食品としても用いられ、焼いて食べる、ジュースにする、マカ酒として飲むなどして親しまれています。

薬理効果が期待される成分「ベンジルグルコシノレート」

このように伝承薬としての印象が強いマカですが、現在ではグルコシノレートやステロール、アルカロイド、ポリフェノール、サポニンなど数多くの特長成分が含まれていることが実証されています。

中でも特に薬理効果が期待されているのは、「ベンジルグルコシノレート」。マカの薬効としてあげられる不妊改善、妊娠促進、男性機能の改善、月経サイクルの正常化、更年期症状の緩和などの様々な作用は、このベンジルグルコシノレートの働きによるものと考えられています。マカに含まれる成分量はごく微量ですが、この特殊成分が体内に入ると非常に有効な働きをすることがわかっています。

性ホルモン不足を補って性機能や更年期症状を改善

性ホルモンの分泌は、男性も女性も加齢に伴って低下。男性の場合、若くても、ストレスや環境ホルモンなどの影響で性ホルモンの分泌が乱れ、精子の数が少ない、精子の動きが悪いなどの理由から男性不妊に悩む人も増えています。このような男性の性ホルモン分泌機能低下に対し、マカにはその機能を増強する次のような作用があります。

【精子の数・動きを改善】

精子に対するマカの働きを調べた試験では、4ヶ月間マカの摂取を続けたところ、精液量・1回の射精液中の精子数・運動性精子数・精子運動性のいずれも増加したという結果が出ています。

【性に関する働き】

精力減退も、加齢とともに訪れる避けられない男性の悩みのひとつ。性欲に対する試験によると、マカを摂取してから8週目および12週目に性欲改善が見られたという報告もあります。

一方、女性の場合、性ホルモン分泌の乱れや低下は、月経不順や不妊、更年期症状などの原因に。最近は、ストレスなどの影響により、若い女性でもこのような症状に悩む人が増えています。

また、年齢とともに現れる更年期の変調は、これまで女性特有のものとされてきました。しかし近年は、男性にも「筋力の低下」「男性パワーの減退」「倦怠感」「気力の低下」など同じような変化があることが明らかに。マカには、この更年期症状を改善する働きもあると考えられています。

【更年期症状を改善】

「更年期」とは、女性の閉経時期前後の約10年間(45〜55歳程度)のこと。この時期に現れる心身様々な症状を、更年期症状といいます。

40〜50代の更年期症状のある女性および閉経した女性を中心に、35名を対象に行われた二重盲検試験では、マカを12週間摂取したところ、更年期症状(のぼせ・ほてり、発汗、肩こり、頭痛・めまい、動悸・息切れ、手足や腰の冷え、不眠、イライラ、うつ気分、疲れやすさの10項目)がプラセボ群(偽薬群)と比べて緩和されることが判明。さらに、肌のハリ、シミやシワ、化粧のり、肌あれ、生理痛、月経周期においても改善が認められています。

老化防止効果のほか疲労回復も

発育を促す成長ホルモンは、成長期の子どもにだけ分泌されるものと思われがちですが、実は成長の止まった大人にも分泌され続けています。この成長ホルモンの分泌が加齢にともなって低下し、基準値よりも低くなると現れるのが老化現象。筋肉量や骨量、免疫力や性欲、運動能力や記憶力の低下のほか、体脂肪の増加、脂質代謝の悪化、毛髪の減少、拡張期血圧の上昇などが見られます。

マカはこの成長ホルモン分泌の促進にも役立つと考えられており、老化防止のほか、肌老化対策など美容に対しての働きも期待されています。

そのほか、疲労回復など、様々な作用が解明されつつあるマカ。男性にも女性にも役立つ薬効植物として、今後もさらなる働きが期待される食品だといえます。

精子に対する試験

健常成人男性9名を対象に精液検査の値に対するマカの効果を検討した。6名にマカ1,500mg/日、3名に3,000mg/日をそれぞれ4ヶ月間摂取させた。精液検査はWHOのガイドラインに従い測定した。検査の結果、精液量、1回の射精液中の精子数、運動性精子数、精子運動性が有意に増加した。

性欲に対する試験

性欲に対するマカの効果を評価するため、健常成人男性57名(21〜56歳)を対象とした無作為化二重盲検試験を実施した。被験者をマカ1,500mg/日群30名、3,000mg/日群15名、プラセボ群12名に割り付け、12週間摂取させた。結果、プラセボ群と比較してマカ摂取群で有意な性欲改善が8週目および12週目にみられた。

性欲が改善した男性(%)
2010-04-08
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